「ミャンマーの教育環境の情勢について支援先で見聞き!」
◆平成29年9月17日、関西国際空港AM11:45発 TG623便バンコク経由でヤンゴンへ出張。
PM18:45ヤンゴン国際空港に無事到着する。2年振りのヤンゴンだ。町の風景は変わらず懐かしい。宿泊先は、5年振りのカンドージパレス・ホテル。 ※10月15日漏電よる火災で全焼する。
◆9月18日、午前、南オカラッパ郡区のミャインターミョオー僧院附属小中高等学校を訪問する。
僧上始め校長先生、学校管理委員会メンバーと2年振りの再会だった。話が弾む。この間、高等学校の認可を取得する。校舎も台湾の実業家の支援でRC構造3階建て9教室が出来ていた。テインセン大統領(2011.3〜2016.3)の時は、かなりの教育改革があり、小学校や中学校の義務教育化や僧院附属学校(尼僧院附属学校含む)の教員の給与が国から支給されるようになった。教員の生活も若干楽になったようだ。児童・生徒・学生数も倍に膨れ上がる。一貫校として優秀な人材育成を期待に答えるべき努力を惜しまないと関係者は言明した。楽しみだ。
◆次に、タケタ郡区にあるナマウ僧院附属小中高等学校へ建設会社技術者と共に打ち合わせのため訪問する。
新校舎建設で外務省の平成29年度日本NGO連携無償資金協力の申請書を提出した件で、外務省担当官の要請で申請書の一部内容に関して、9月20日日本大使館担当官と協議のため訪問予定。平成26年3月に高等学校の認可取得の申請を民主化の最初の僧院付属高等学校として政府から推薦され取得した。現在、児童・生徒・学生数が、1,286名で教室が全く足らない為、中学4年生598名を11ヶ所の僧院付属学校へ預けており、学期末試験は大変だと述べていた。
台湾の実業家の支援で、RC構造2階建て6教室を建設中であった。基礎工事が終わり、柱を構築していた。当方の新校舎建設事業に関して僧上及び建設会社と設計上幾つか確認する。ミャンマーの情勢を聞くと以前より貧富の差が激しくなり、僧院附属学校は教育費を無償にしているからヤンゴン地域以外からの就学希望者が増加している。新校舎の規模は、RC構造2階建て6教室で、高校生専要の校舎になる。ミャンマー政府教育省からの要請。
◆午後かラインターヤ郡区ライダマティタグ尼僧院附属小学校を訪問する。
久し振りの訪問で、尼僧始め学校運営委員会のメンバー全員、先生方も揃って出迎えてくれた。今回、学校管理委員会は、これまでのUTinManugAye委員長が多忙で、USanNi氏に交代する。この方は地域に住んでおられ、何時も学校に関して身近に接しており、附属学校の将来について真剣に考えておられる。要望として、中学校認可の申請を行うので、中学校の新校舎が必要となるので配慮して欲しいと言われた。突然の話なので、即答は避けた。
◆9月19日、タケタ郡区ダマティディ僧院附属小中学校を訪問する。
久し振りの訪問で、僧侶、学校管理委員会、教員が集まってくれた。懐かしい面々である。今、僧院附属学校では、ミャンマーの新政権における教育改革の進捗度合いを見ているが、前政権ほどの進展はないそうだ。今、教育改革の順次発表は前政権が手がけたものだそうだ。※日本のJICAが手伝っている。
中学校の正式認可(現状は軍事政権下の仮認可で変則)の取得は、政府の進化を見届けてから考慮する。よって従来通り中学4年生は、ナマウ僧院附属小中高等学校の中学校の分校になる。教員は派遣される。皆さんの意見は、現政権(アウンサンスーチー国家顧問)は具体的な方針が未だにないと嘆いていた。
◆次に同じタケタ郡区にあるマハガンダヨン僧院附属小中学校を訪問する。
校庭の南側に新校舎を建設していた。規模はミャンマー風煉瓦造りで2階建て4教室。ここも中学校として正式(4年生)な認可を取得するための新校舎である。資金は地域コミュニティの浄財と人材を当てている。我々の目から内装や外装見れば素人臭い建物に見える。安心・安全かなと危惧する。僧侶、教員、学校管理委員会会長と教育に関してミャンマーの状況について聞く。2017年6月から小学1年生の教科書が日本流に改訂された。それに沿った教育指導要綱も改訂された。理解力、思考力、問題解決力等養う教育が今までの教科書押し付けの教育では、教員は中々ついていかれないと感想を述べていた。今年は小学2年生も新教科書に成るそうだ。現政権(アウンサンスーチー国家顧問)は、改訂教育指導要綱の教員に対してワークショップもやらないと嘆いている。
◆午後からマヤンゴン郡区にあるピンニャタットパン僧院附属小中学校を訪問する。
僧侶とNiNi Towin校長先生が何時もと同じように出迎えてくれた。昔ここを紹介してくれたNi Ni Khain も同行した。Ni Ni Khin は英語は達しやであるが、日本語はから喫し駄目であるが、当方の支援活動には関心寄せている。驚いたことに、校舎の横に新校舎兼小僧の宿舎、更に僧院を建て替えていた。資金は僧院の浄財が大半だと聞く。今、ミャンマーは貧富の格差が激しく地方から僧侶にたりたい希望者増加している。で宿舎必要になった。Ni Ni Towin 校長先生は、教育熱心な方で、未だに立命館大学の先生に教職員研修を受講されていると聞く。今、ミャンマーは初等教育の改革が、日本のJICAによって進められており、関心が非常に高い。
◆9月20日午前、在ミャンマー日本国大使館を訪問する。
今回は、今外務省に提出している、ナマウ僧院附属小中高等学校教育環境改善のための新校舎建設事業に関して、申請の手引書による、“現地コミュニティや住民のニーズに沿った事業内容で有り、事業地の経済・社会開発に役立つ事業であると認められること。ここまでは何ら問題なし。その後の、〜施設の建設・修復のみで事業の持続発展性が認められないなど開発事業で中長期的な成果が明確でない事業等は支援対象にならないと書記官から指摘された。事由は、平成29年度のODA資金の半分がミャンマー国のN連支援金になっており競争が激しいので従来の申請内容では難しいと言われ、例として防災訓練などがあるとアドバイスを受ける。即座にミャンマーでは、余り力を入れていない“保健衛生”と漫然と答えた。外務省では、現地での協議を踏まえ、事業計画を再検討されると理解を示し確認された。
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